《改稿中》V系霊媒師「咲邪」†SAKUYA†《改稿中》



  シュッ!



 咲邪は手刀で不知火を祓う。それとほぼ同時に覇龍が結界を閉じた。


「オン、アキシャビアウン。オンアキシャビア、ウンッ! ほうぅ、終わったなぁ」


 覇龍はハチマキとタスキを解き、汗を拭いた。


「さぁ、次は? 何をジャムる? ペインキラーなんかどう?」

「歌は俺にまかせるんだ」


 最初は呆気に取られていたカシカシのメンバーも、覇龍のリフを聞くと即座に反応した。



  ジャツツジャツツジャツツジヤツジャツ ダダンッ



「行くわよぉっ? 鬼の子達ぃぃ!」

「オォォォォッ!」


 カシカシとクロレトはその後3曲をジャムって、大盛況のままライブを終えた。


───────


「CDも結構売れましたし、次の会場でやるライブのチケットも買ってくれたんですよ、あの鬼の子達」


 かいチョンは上機嫌でホテルの部屋を出て行った。


「バスドラ代、多分売り上げの何十倍だ」

「気付く迄放っとけえぇ」

「ともかく、これで一段落ね」


 ホテルでくつろぐ咲邪達だが、安心はしていられない。世間にはどんな霊が待ち構えているか解らないからだ。


 明日もまた、悪霊達との闘いがクロレトを待っている。


   To be next stage!


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