スイート・プロポーズ

さすがに美味しいものを食べていると、愚痴も止まるようだ。


「今年で26よね、私達」

「それがどうかした?」


美琴の前置きのない唐突な言葉に、食べる手を止める。


「今度、私の高校時代の友達が結婚するの。招待状が来た」

「それは・・・・・・おめでとう」

「ありがと」


結婚するのは美琴ではないのだが。


「結婚が現実味を帯びる歳になったのかぁ、ってしみじみと思ったのよね」

「結婚の前に、私達つき合ってる人自体いないじゃない」

「確かに!」


可笑しそうに笑って、急激な勢いで冷めていく。


「仕事は好きだけど、それに人生を捧げる気はないのよ」


美琴は最後の一口を放り込み、モグモグと良く噛む。


「円花は予定ないの?」


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