スイート・プロポーズ
ただ、実行するかどうかは別問題だが。
「まぁ、覚えておくわ」
円花は席を立ち、美琴に苦笑を返す。
「・・・・・・不二さんに、連絡してあげたら?」
「嫌よ」
威圧感のある笑顔を浮かべて、美琴はすぐさま円花の提案を却下した。
美琴が素直に頷くとは思っていなかったが、この様子を見ると、自分から連絡することはないだろう。
「じゃ、私は戻ろうかな」
これ以上、美琴に薫の話をするべきではない。
円花は引き際よく、総務部を後にした。
(ふたりきり、と言えば・・・・・・)
広報部へ戻りながら、円花は先程、美琴がくれたアドバイスを反芻していた。
ある意味、朝のオフィスで円花と夏目はふたりきりだ。
「・・・・・・」