スイート・プロポーズ
服とか小物とか、化粧品とか。
ただ、雨の日は静かに部屋で過ごす方が好きだ。
円花は本棚から、適当な本を何冊か引っ張り出してきた。
推理、恋愛など、様々なジャンルの本がある。
「! ・・・・・・美琴?」
電話が鳴って、円花は慌てて携帯を手に取る。
『珍しい。起きてたのね』
「・・・・・・用件は何? 言っとくけど、今日は外出ないからね」
円花は読む本を選びながら、電話に意識を向ける。
『私も出る気分じゃないよ、この天気だからね。電話したのは、誕生日のこと。欲しいものある?』
「欲しいものかぁ。う〜ん・・・・・・特に浮かばないなぁ」
『服とかアクセサリーとかは?』
「そういうのは好みがあって面倒だから、自分で買うことにしてる・・・・・・って、去年も言わなかった?」