スイート・プロポーズ
見つけられた事に安堵し、バッグに携帯を仕舞う。
「忘れ物か?」
「・・・・・・部長?」
聞き慣れた声に、円花は顔を上げる。
そこには、先に帰った夏目がいた。
「帰ったんじゃ・・・・・・」
「悪友に呼び出されてな」
夏目が後ろを振り返ると、苦笑いを浮かべた男性が立っていた。
男性の顔には見覚えがある。
「御堂専務?」
「こんばんは。優志、俺は先に帰る」
ヒラヒラと手を振り、専務はその場から立ち去る。
夏目はやれやれとでも言いたそうに、肩を落とす。
「専務が悪友、ですか」
「まぁな。歓迎会はどうだ?」
「そうですね。倉本さんがはしゃいでました」
明日は確実に二日酔いだろう。