スイート・プロポーズ

手を伸ばせば、簡単に届く距離。

お互いの呼吸だって、感じられるかも。


「なんか、焦れったくて」

「……?」


夏目の視線が、熱っぽくて逸らせない。

伸ばされた指先が、躊躇いがちに円花の頬を撫でる。

少しだけ冷たい指先が、心地いい。


「同じ部屋に居るのに、もっと君の近くに居たい。……いい?」

「……ダメって言ったら、離れてくれます?」


夏目が、困ったように笑う。


「無理、かな」

「あ……」


一瞬で、距離が縮まる。

指先が、円花の唇をなぞる。

夏目の顔が近くて、どんどん自分の顔が熱くなっていく。

くらくらしそう。


「あ、の……」

「……頼むから、ダメって言わないで」


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