スイート・プロポーズ
純白のウェディングドレス、幸せを集めて作ったようなブーケ。
けれど今は―――。
「ったく、御祝儀返せ、っての」
悪態をつきながら、美琴は紅茶を酒のように飲み干していく。
「ねぇ、あの男物のジャケットって、誰の?」
「あぁ、あれは部長の・・・・・・」
しまった、と後悔しても遅い。
確実に聞かれた。
証拠に、美琴はニヤニヤと嫌な笑みを浮かべている。
「何? 急接近したの? 告白されて、一月もたってないのに」
「接近してないっ。いつも通り! 何の問題もなしっ!」
強く否定すると、逆に怪しくなるのだが。
円花はジャケットの入った紙袋を美琴から遠ざけ、何でもないと念を押す。
「ま、いいけどさ。面白くなってきたら、聞かせてよね」
(楽しんでるわね、この女・・・・・・)