スイート・プロポーズ

けれど、ふたり揃ってビーチにスーツ姿というのは、些か滑稽にも見える。

とは言え、夏目は気にした様子もない。


「あ、戻るんですか?」

「下見は終わったからな。夕食はどうする?」


ホテルへ戻りながら、夏目が今後の予定について尋ねる。


「えっと・・・・・・」

「決まってないなら、一緒するか?」

「・・・・・・いいんですか?」


円花は控えめに問い返す。


「あぁ。おごるぞ」

「じゃあ、お言葉に甘えて」


断る理由もないし、円花は素直に頷く。


「ホテルのレストランでいいか?」

「はい」


だが、夕食には少々早い時間だ。

ひとまず、ホテルの自分の部屋へ戻り、そのあと夕食へ向かうことにした。


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