スイート・プロポーズ
ホテルの部屋、荷物を確認しながら、円花はふと、海へ視線を移す。
この時期の沖縄は梅雨だと聞いていたので、少し心配していた。
売れっ子モデルのリリは、スケジュールの空きを作るのが大変で、梅雨だと知りつつも、撮影日をこの日に決めた。
「明日も晴れ、って天気予報は言ってたし」
撮影の細かい打ち合わせは、ひとまず終わっている。
「それにしても、結構いい部屋」
仕事でこれだけの部屋に泊まれたのは、夏目の悪友であり専務の御堂 史誓の粋な計らい、らしい。
どういう経緯でそうなったかは知らないが、いい部屋の分、食費は自分達で持てとのこと。
「まぁ、いいけど」
美琴へメールしてみようと、円花は携帯を開く。
「・・・・・・充電が減ってる」