ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
◇隣の月と空の星◇
ミーーンミンミン……


窓の外から聞こえるのは、騒がしいセミの鳴き声。


ジリジリと照りつける日光のせいで、私はさっきからずーーっとソファーの上に寝そべっていた。


「あああああっ!!暑ーーーいっ!!」


前橋家のリビングに、オデコにジンワリと汗を滲ませた私の絶叫が響き渡る。


入口の所に誰かの気配がしたので見てみると、爽やかな青いTシャツを着た三船君が呆れ顔で立っていた。


「お前女のクセに、もうちょいおしとやかに出来ないのかよ」


「出来ません!女裕や笑奈にならともかく、私にカワイらしさを求めないでっ!!」
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