ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
◇ウソの始まり◇
「ああもう~~~~っ!!補習なんて嫌だよぉ~~~~っ!!」


茶色のボブヘアーをグシャグシャにしながら絶叫する女裕の目は、うっすらと涙で覆われている。


「女裕……ウルサイ。皆いるんだから、静かにしなさい」


隣に座っていた私がペンでコツンと頭を叩くと、女裕はプーーーッと頬を膨らませた。


「上杉さん、カワイ~~♪」


「キュートだよなぁ……」


後ろから何人かの男子の声がするけど――――…女裕はアンタ達の嫁にはやらないからねっ!!

(↑お前は父親か!)


女裕を大人しくさせた私は、せっせと勉強を再開させた。
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