小さな光 ~月と太陽~
「これで分かったでしょ?

あなたは私と藤の邪魔をしているの。
だから藤と別れて」


「………藤は?藤は何て言っているんですか?」


朱音さんの気持ちは分かった。
だけど藤の気持ちは全く分からない。


「藤には明日言うの。だから明日は藤、帰ってくるのが遅いかもね♪」


ニヤッと笑った朱音さん。
この言い方だとあたし達が一緒に暮らしている事も知っている様子だ。



「前向きに藤と別れる事考えてみてね。
別れるならあなたから別れを切り出した方がいいかも。
藤に“別れて”って言われるのは、嫌でしょ?」


朱音さんは席を立って「それじゃ」と言って席を立ち喫茶店から出ていった。


あたしはしばらくの間、その場から動けなかった。



藤には婚約者がいた。

朱音さんは藤の事が好き。


あたしってもしかして『遊び』なのかな?













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