小さな光 ~月と太陽~
『朝からあんな物を見せられたら誰でも分かるわよ』


お母さんが何を言っているのかよーっくわかるあたしたち。


きっと2人とも顔が赤いはず。


「あらら?2人とも顔を赤くしてどうしたの?」


「母さん2人をいじめるなよ。かわいそうだろ、あんな所を見られたんだから」


お父さん…

フォローになってないよ。



「けど2人が一緒にいてくれたから目覚ましを止めるのが1つになって良かった」


お母さんとお父さんに藤と抱き合って眠っている姿を見られた。


恥ずかしいよ…


「あの、2人にお話があります」


突然真剣な顔をして話し出した藤。



あたしには藤がこれから何を話すのか全く分からない。



「お父さん、こっちで一緒に話をしましょ」


ペースを崩さないお母さん。


これから藤は何を話すの?




藤は手に持っていた箸を置いた。
あたしも藤に合わせ箸を置く。


そして1度あたしを見て手を握ってきた。






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