小さな光 ~月と太陽~

アズの成長

「アズは分からないって顔をしているわね」


クスクスっと笑いながらお母さんが話してくれた。



「アズには小さい頃から寂しいく、辛い思いをさせてきてしまった。

けどあたし達がたまに帰ってきた時、アズはいつも何をしてくれていたかな?


……………思い出せる?」


お母さん達が帰ってきた時…

あたし何をしていたかな?


……………ヤバい、思い出せないかも。


どうしよう。



お母さんとお父さんは…
って、藤まであたしを見て笑っている。


あたしの目には少しずつ涙がたまっていく。



『藤ー、どうしよう思い出せないよ』



あたしは困ったので藤を見上げたら優しく頭を撫でてくれた。



「思い出せないの?」


「うん…」


あたしは正直に話した。



パコーン


あたしの頭に何かが当たった。






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