小さな光 ~月と太陽~
「だからな、アズ…「藤と離れない」


お父さんがいっくらあたしに話しかけようとしても、

あたしは一切聞く耳を持たない。


「ヤダ…行きたくない」



「あの、少しアズと2人で話してきてもいいですか?」


「その方がいいわね」



藤はあたしと離れると分かっても、とても冷静でいる。


藤はあたしが居なくなっても平気って事?

あたしが居ない方がいいの?



「アズ、ちょっと部屋に行こっか?」


藤が立ち上がったのであたしは藤に付いていく事にした。


あたしの頭の中には藤と離れる事で頭がいっぱいになっている。






藤はあたしの部屋に入ってベットに座った。


あたしがドアの前で立ったままでいると、

藤が手招きをして優しくあたしを呼んでくれた。



「こっちにおいで」


あたしはゆっくり藤に近づいた。







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