小さな光 ~月と太陽~
「ここ…は?」


「俺の親父とお袋と姉貴がいるところ」



あたしが連れてこられた場所は

藤の両親たちがが眠っているところだった。



どうして藤はあたしを連れてきてくれたの?

朱音さんには1回も連れてこなかったこの場所。


なのに…

どうして?



「アズの両親とアズを見ていたらさっ…

俺も会いたくなったから、アズも一緒に会ってくれるか?」


「もう連れてきちまったけどな」と言ってアハハッと笑った。


「いいの?

…………あたしが来ても?」



ここは藤の大切な場所なはず。

あたしが来てはいけない場所、だよね…



「俺がアズにも会って欲しかったんだ…

嫌だったか?」



首を横に降った。

あたしの様子を見て「ありがとな」と言って繋いでいた手を放しその手で頭を撫でてくれた。







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