小さな光 ~月と太陽~
あたしの顔は真っ赤。


だって…

だって…


藤が家族にあたしを『大切なやつ』と言ってくれた。


「…///」


真っ赤になっているあたしを見て藤は楽しんでいる。



「あれ、梓どうしたー?顔が“赤く”なっているぞ。
熱でもあるんじゃないのか?」



うわっ!
あまり『梓』だなんて呼ばないくせにこんな時に…


それにあたしがどうして顔が赤くなっているか分かっているくせにからかってくる。


それに左手がそっと伸びてきてあたしのおでこに触れる。



……………もっと赤くなるってっ!!



「熱は…無いな」



あるわけないじゃん。

藤のせいなんだから。


「~~~っ意地悪…」


「意地悪で結構。
アズを構うのはオモシロイからなぁ~」



そう言って藤は車を動かし始めた。



この後あたしたちはドライブを楽しんだ。

1日を藤とゆっくり過ごした。




気がつくともう夏休みも残りわずか…

――――そろそろ夏が終わる。








< 249 / 311 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop