小さな光 ~月と太陽~
そういえば…あたしは今朝のサンドイッチを食べていないからお腹が空いた。


「ありがとございます。
後で食べます」


藤は最後までずっと猫かぶり。

そしてずっとあたしの手を握っていてくれた。


「そろそろ行きます…」


「気をつけてねぇ~」


「ほらアズ行くぞ」



あたしの手を強く引っ張り促した。


あたしはペコッと3人にお辞儀をして藤の後を追った。


「その指輪…学校でなるべく外すなよ」


藤を見上げるとちょっと顔が赤くなっている。


「どうして?」


あたしはなんとなく分かっているけど聞いてみた。


「変な事に巻き込まれないように」


「わかった。
藤も外さないでね」


「了解」



相手が見えないと不安になる。

けどあたしたちは大丈夫だよね?


だってこの指輪とあたし達の繋がっている気持ちがあるから…





ね、藤。










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