小さな光 ~月と太陽~
あたしも勉強しよっ。


カチカチッと如月さんがキーボードを叩く音が再び響く。


気持ちを入れ替え勉強をしようと思うが

あたしはというと…



ノートを広げてはいるけど…そこは真っ白。

やっぱり進まない。


頭の中は如月さんがさっきの見せた顔が浮かんでいる。


どうしてあんな顔、したのかな…



「はぁ〜」



ついつい出てしまうため息。





「オイ、コラッ!」


ビクッ…


突然、頭上から聞こえてきた如月さんの声に驚いてしまった。



「な、何ですか?」


「なーにが呑気に『何ですか?』じゃねぇよ。
何だよ、この真っ白なノート?」



真っ白なノート?

あたしが机の上に出しているノートの事か。



「全く…
ずっと大人しいと思ったら何もやっていなかったんかよ」




やっていなかった訳ではなく、考え事をしていて…………





って違う。



あたしがこんなにも進まなかったのは…




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