小さな光 ~月と太陽~
あたしが『彼女』という響きにうっとり?していると如月さんがニヤッと笑った。


ここ何日か一緒に生活して分かった事。



「俺にゆっくり寝かせて貰ったよな〜、アズ」


「……もらいました」


「だったらさー、俺の頼み聞いてくれるか?

てか聞けるよな、俺に1時間も長く“寝かせて”貰ったんだからな」


「聞きます……」



とってもイヤで、大変な頼み事をしてくる。


うぅ…

如月さんの意地悪。



彼女になったとはいっても全然優しくない。


彼女になる前より意地悪になったかもしれない…と感じる今日この頃。


今朝だって起こし方がヒドイ!



「どうしてあたしのノートを持っているんですか?」


「あぁ、これでアズを起こしたから。

痛くなかっただろ?」



あの、十分痛かったんですけど…


それに、バコッて音がしたもん。



「ほら、いつまで布団にいるんだ?メシ食うぞ」


「ほえっ?メシって…」


「“俺が”作ったから。あんなに早く起こされたからなぁ〜」


まだ言うか!


けど寝坊したのは事実。



「さっさと着替えて下来いよ」


「はーい」






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