小さな光 ~月と太陽~
the Fourth life

電話

外の太陽は一番高い位置まで昇っている今日。


1日お休みをもらった如月さん。


あたしの家に来てから毎日休み無しで働いていた。

あたしの為に…


「どっか行く?」


突然の如月さんからのお誘い。

もちろん嬉しい。


「“せっかくのお休み”ですよ。家でゆっくりして下さい」


毎日毎日、仕事で大変だったはずだから今日位はゆっくり休んでほしい。



「はぁー

“せっかくの休み”だから出掛けるんだろ?」


「けど如月さん、疲れているでしょ?」


「アホっ!お前は俺をいくつだと思っているんだ?」


今まで如月さんの年齢なんて気にした事が無かった。


そう言えばいくつなんだろう?


「23、4位かな?」


「分かってるじゃん、俺は24。

まだ若いから大丈夫なわけ。分かったならさっさと出掛けるぞ」


「え、ちょっと…」



そう言ってあたしの腕を掴み、空いている手で財布と携帯をズボンのポケットに入れた。






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