6年間の夢
幼いころから、そうだった。

「清羅ー!!この間言ってたあのゲームさあ、やってみたけどおもしろかった!!!」

「ほーらやっぱり!私のセンスに間違いは無かった!!!」

「いや、いつもに無いセンスを発揮したからびっくりしてるんだよ」

「いやいやいや、それはないだろ」

お調子者。
私はお調子者。

クラスの皆がそう思っている。

いつも必要以上にニコニコする。
だが、ボーっとすることも多い。
基本は何でも冗談は通じるし、基本的に何を言われても平気。

本性かと聞かれたら、そうなのかもしれない。
ただのレッテルだとみなせば、そうなる。


― ガチャッ

「おかえりー!清ちゃん!」

「・・・んん、ただいま」

「今日は学校どうだったー?」

「普通。普通に疲れた」

「お風呂はいれるけど?」

「はいる」


必要以上に口は開かない
全てが面倒くさい
話しかけてくれるな

寡黙でポーカーフェイス
自分のことを話したがらず、扱いづらい


これもおそらく自分。
レッテルと言われたら・・・もしかしたら、そうなるのかもしれない。


「お前相変わらずだなー学校のお前と同一人物とは思えないぞ」

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