彼女志願!2nd
「あーん!」
もうっ、携帯切ってるー!
もどかしい気持ちのまま、ソファーに寝ころび、ため息をついた。
その瞬間、持っていた携帯がブルブルと震える。
「穂積さん!?」
まともに確認しないまま、通話ボタンを押していた。
『――相瀬だけど』
「へっ!」
あいせ……相瀬!?
えっ、相瀬先生!?
驚いて次の声が出ない私に、相瀬先生はセクシーなハスキーボイスで言葉を続ける。
『急に電話してごめんね。ついさっき翡翠社に君の連絡先教えてもらったんだ』
「えっ、あの?」
翡翠社に電話番号を聞いた?
ななな、なんで???
『それで、ちょっとお願いがあってね』
「お願い、ですか……?」