彼女志願!2nd
それから息を整え、たまたま私の横を通ろうとしていた男性に声をかける。
「あの、すみません……」
「ん? 持ち込み? 誰かに連絡してる?」
彼の視線が、私が首から下げた『少年ダイヤモンド』のネームプレートに注がれる。
(入り口で渡された)
どうやら持ち込みの漫画家志望に間違えられたらしい。
「あ、いえ、違いますっ! あの、相瀬先生と、担当編集の、丸山さんとお約束が!」
「ああ、マルね。だったらここの隣の打ち合わせ室だよ。入り口に内線置いてあるから、電話してみて」
「はい、ありがとうございます、行ってみます」
親切な編集さんにぺこっと頭を下げ、編集部からいったん出て、隣の打ち合わせ室へと向かった。