彼女志願!2nd

「相瀬先生。私、中学生のころから先生の大ファンですが……お受けしたら、ファンだということを一時忘れて『お狐陰陽師!』の世界を描いてみせます」



そうだ。ノベライズはただのファンブックじゃない。

『お狐陰陽師!』の世界をどう表現するか、私はプロとして作品に向き合わなければならない。

きっと大変だと思うけど、すごいプレッシャーもあるけど、本当にやりがいがある仕事だと思う。

だから同時にワクワクもしていて、気分が高揚していた。



「ありがとう」



先生は優しげな眼差しで私を見下ろし――

そこで唐突に

「アキちゃんに、萌って呼ばれてたね」

と、首をかしげた。


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