彼女志願!2nd
先生のくせなのかな。軽く首をかしげて顔を覗き込んでくるの。
背が高いから、そうせざるを得ないのかもしれない。
「はい。本名が萌なんです。櫻井萌といいます」
「ふーん。じゃあ俺も萌ちゃんって呼ぼう」
「えっ!?」
「――いや?」
「い、いやだなんて、そんな! 畏れ多い!!!!」
「畏れ多くはないけど。フツーだけど」
相瀬先生は、くすりと笑って、視線を手元に落とす。
その視線の先には先生の手を握ったままの私の手があって……。
あああ! そういえば握りっぱなしだった!