彼女志願!2nd
「そう、ですか……聞いてもいいですか? ちなみにどこです?」
と、少し早口に質問した穂積さんだったけど。
私が口を開くより前に、
「あ……そういえば編集部に月刊少年ダイヤモンドから連絡があったって……このことなのか。ああ、そうか。忘れてた……」
急に思い出した、という感じで、穂積さんは悔しげに唇をかみしめた後、黒髪をくしゃくしゃとかき混ぜた。
「なぜ僕を通さないまま連絡先を教えたんだろう……まあ、ダイヤモンド編集部からなら断る理由もないか……そもそも系列は一緒だし」
「えっ、そうなんですか!?」
翡翠社と超王手出版社、一ノ瀬グループホールディングスが同じ系列だったとは!
「そうですよ。翡翠社は一ノ瀬グループ系列の出版社です。戦前は少女向けの雑誌を作っていたんですが、戦時中に軍部の圧力で廃刊・廃業に追い込まれたそうです」