ガラスの靴をもう一度
雅貴ってば、可愛い。
こんなチャンス、滅多にないもの。
もっと、からかっちゃえ。
「まあ、確かに、川上くんはイケメンな上に頭が良かったのよ。私と仲を“ゴールデンコンビ”って言ってたくらいだから」
いろいろ思い出してきた。
「学生時代の話で盛り上がって、好きなアーティストが一緒だったり。話が合ったんだよね~」
言えば言うほど楽しくて調子に乗っていると、雅貴の顔は今までにないくらい、険しいものになっていた。
「そんなに同世代がいいなら、好きにしろよ」