ガラスの靴をもう一度
「ん…」
いつの間にか眠っていたらしく、玄関の鍵が開く音で目が覚める。
雅貴が帰って来たんだ。
「今、何時?」
ボーッとする頭で携帯を見ると、2時をまわっていた。
こんな時間まで、麻生さんといたの?
どこで…?
「頭痛い…」
思った以上に飲んでいたのか、まるで二日酔いの気分だ。
水でも飲もうとベッドから起き上がった時、
「萌、起こしちゃったか?」
雅貴がベッドルームへ入ってきたのだった。