ガラスの靴をもう一度
どうして、無理矢理でも押し倒してくれないのよ。
私が拒否するとでも思う?
「それは…」
雅にぃは、ハッキリしない態度で、ためらっている。
「雅にぃ、私がいつまでも子供だと思ってるの?」
「違う!それは違うよ」
「じゃあ何で?雅にぃだって男でしょ?どうして私を…」
ダメだ。
言いながら涙が出てくる。
「抱いてよ…。私は、雅にぃに抱かれたいよ…」
“憧れのお兄ちゃん”の壁を、全部壊してよ。
私を全部受け入れて…。
お願い。