ガラスの靴をもう一度
あの崇史さんが目当てだとしたら、相当な物好きよ。
と、思っていたら…。
「そ、そんな訳ないじゃん!」
明らかに動揺する原田さんがいた。
え~!
まさか図星?
原田さんは、仕事が出来る割には出世欲がない。
だから、もし図星なら本当に好みだからだと思う。
だけど、何でよりによって崇史さん!?
「次は、原田さんに譲りますよ」
そう言うと、原田さんは恥ずかしそうな顔で、仕事に取り掛かったのだった。