Kiss Kiss Kiss
「もう少しだけ 時間くれるかな……。
いろいろ乗り越えたいこともあるし……」

流れ的にこのままイケるって
思ってたのに……

「え・・・・?」

「そんな顔で見ないで・・・・
俺も寸止めでめっちゃ苦しいんだ。
いい年して……少年のようだ……。」

「私じゃダメ?」
不安になる
だって 他の女の人なら 抱くのに


「大切にしないと……。」

「朝陽さん……。」

「きみは特別だから……
だから少し時間が欲しい……。
その間 きみもよく考えてみて……
俺でいいのかってさ……。」


「いいに決まってるもん……。」

「いい子だからもう少し待って……
大人には大人の事情があるんだ。」

「わかった……
その代り……」

「うん?」


朝陽さん・・・・・・
大好き・・・・・・


「一杯 キスして……。」

自分でも驚くような甘い声……


「もちろん……」朝陽さんは微笑むと

ちょっとだけ登った大人の階段の上で
私は 本当のキスを知った。


頭がボーっとなるような 甘いキスや
窒息しそうな激しいキス
そして舌で感じる大人のキス

「死んじゃう……」

朝陽さんの腕の中で何度もつぶやく・・・・・。
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