Kiss Kiss Kiss
少し乾いた唇に触れた時 電気が流れた。


「いたっ」
スゴイ……
こんなキス……キスってこんな感じ?

心臓を押えながら また触れた。
私は 朝陽さんに触れると 体中に電流が走る。


好き!!!大好き!!!

その想いが血管を伝わって電流のように
体中を駆け回るんだ。

乾いた唇は 何度か
盗みキスをしているうちに潤ってきた。


もっともっと・・・・・
ただ触れるんじゃなくて……
朝陽さんを感じたい。


それってキスを知らない私が
感情から欲情へ
本能なのかな……少しだけ開いた
朝陽さんの口の中に触れたいってどんどん
大胆になっていく。


朝陽さんはまだ眠っている?
大丈夫?時折ジッと観察する。


寝てる


大丈夫



そして触れた唇の中に 舌を少しだけ
割り込ませて一瞬だけ
朝陽さんの白い歯に触れた。


慌てて唇を離して 頬を抑える。


笑うとみえる白い歯に今
触れたんだよね!!!

朝陽さんに背を向けて ガッツポーズ
いけない悪戯をしている子供のように
興奮してしまう。


「ん……?夕日ちゃん?」

後ろから声がかかって飛び上がった。
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