金曜日の彼女【完】
「―――――…ねえ、龍太」


私達の―――…これが運命なら。


「私達は何度も出会いと別れを繰り返して

顔も名前さえも忘れていたのに
私はまたあなたに恋をした――…たとえ金曜日だけの彼女でもかまわない。
そう思えるくらい。
龍太を好きになった――」


その想いはこれからも変わらない。

そう信じたい。


「人の気持ちは変わるって龍太は言ったけど

変わらない想いだって、きっとたくさんあるはず」



だから


――――…待ってる。



いってらっしゃい。


龍太―――――…。


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