初恋
回想が終わって、
弘樹は裕大の所に来て、体を揺する。
「んだよ・・・」
もう、遠い目をして
なおかつ魂が抜け落ちた裕大が返事をする。
相当ショックだったというか・・・
沙奈ちゃんのことになると、
こんなんになれる裕大って・・・
「何とかして沙奈ちゃんをまたマネジにしよーぜ!」
「んなこと・・・出来るわけねぇだろ・・・」
「はぁ!?お前らしくないじゃんか!」
「俺らしくって・・・
あいつだって好きで臨時マネージャーやってたわけじゃなく、
俺にいきなり言われて、
しょうがないからやったんだぜ?
無理だよ、む・り!」
弘樹の力がゆっくりと抜けていく。
確かに、臨時だからやってくれたもんかもしれない。
あの日、沙奈ちゃんはやると言ってくれた。
俺と、裕大が必死に頼んで。