初恋



回想が終わって、

弘樹は裕大の所に来て、体を揺する。





「んだよ・・・」








もう、遠い目をして

なおかつ魂が抜け落ちた裕大が返事をする。








相当ショックだったというか・・・









沙奈ちゃんのことになると、

こんなんになれる裕大って・・・





「何とかして沙奈ちゃんをまたマネジにしよーぜ!」






「んなこと・・・出来るわけねぇだろ・・・」





「はぁ!?お前らしくないじゃんか!」



「俺らしくって・・・

あいつだって好きで臨時マネージャーやってたわけじゃなく、

俺にいきなり言われて、



しょうがないからやったんだぜ?

無理だよ、む・り!」





弘樹の力がゆっくりと抜けていく。








確かに、臨時だからやってくれたもんかもしれない。













あの日、沙奈ちゃんはやると言ってくれた。
















俺と、裕大が必死に頼んで。


< 273 / 364 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop