小さな小さな恋物語
#1-6 最後の別れのとき

*1

-佑希-



月日は無惨にも過ぎていき、3月17日になっていた。


今日はあたしが通う小学校の卒業式だ。


卒業式が終わったら、智流君はいなくなってしまう。


淋しいことだけど、あたしは智流君を待つことにした。


これは3ヶ月前に智流君の家に行った時に決めたことだ。



ついでに卒業式の時には泣かない。

そう決めた。



< 163 / 271 >

この作品をシェア

pagetop