小さな小さな恋物語
「なにー?」


「隣のクラスの智流君が呼んでる」


えっ! 智流君? なんで?


あたしの心臓が慌ただしく鳴り始めた。



また、この現象だよ。
なんなの? これはさ。


「ほら。噂の彼が来たんだから、彼の元へ行ってやって」


妙に上機嫌な亜依に背中を押されながら、あたしは智流君の元へと向かった。



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