小さな小さな恋物語
「崇! 女の子が呼んでる」


俺に用って誰だよ!


ぶつぶつ文句をたれながらドアまで向かうと、


「よっ! 崇。久しぶり♪」


そこには俺の苦手とする倉田 亜依がいた。


こいつも古くからの知り合いで、可愛い顔なのに人をからかうのが趣味のヤツだ。


俺と同じ属性の持ち主だから、一緒にいて疲れるのだ。


俺が言おうとしたことの先回りをされるのが嫌なんだよな。


つか、俺になんの用だよ。



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