流れる星を見つけたら
それは山上兄弟
すぐ下の階にある
ジュエリーショップで

盗難騒ぎがあったらしい。

「盗難?」

お昼時
【ちょっと留守します】の看板を出し、先月から新しく入って来たサンドイッチ占いのお姉さんと最上階のカフェでランチ。

サンドイッチ占い
どうやってするんだろう
具で占うのか?
今日の気分で占うのか?
サブウェイの人なのか

占いも奥が深くなってきたな。

モダンな和服を着こなし
お姉さんは食後のコーヒーを飲みながら私に教えてくれた。

「見事な手口らしいわよ。あっという間にごっそりとディスプレイしていた宝石が無くなったって」

「えーっ?ありえない」

「このビル、小さい店がごちゃごちゃしていて、人も沢山来るでしょう。丁度セールやってたみたいでさ、気が付けば無かったんだって」

「気が付けば無かった……って」

そんなバカな。

「バイトの子がひとり風邪で休んでさー。店長ともうひとりの子でセールの客を対応していて、一息ついたら無かったんだってー」

「外側のガラスを割って、そこから盗んだの?」

それしかないよね。
すると
サンドイッチ占い師は首を横に振る。

「ガラスが割れたらすぐわかるでしょう。ガラスは無事」

「イリュージョンじゃん」

セロじゃん。

「本当にね。てじな―ニャの世界よね」
真面目な顔でお姉さんは言う

てじなーニャときたか
それ誰だっけ?
まえだまえだ?違うな
なんとか兄弟だよ。

あースッキリしない。
悶々とする私達の目の前に
見覚えのある男が歩いて来た。

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