流れる星を見つけたら
「お昼か?」

珍しい事。

高いスーツを着こなし
長身のイケメン俺様野郎。

「社長」
お姉さんが頬を赤らめ
うっとり目線でマー君を見上げる。

お姉さん止めときな
そいつはマザコンだぜ。

「ちぃーっす」
あきらかにやる気のない挨拶を私がすると、マー君はビクリと一瞬恐れた顔をする。

大丈夫だって
個人情報は言わないよ。

「社長もお昼ですか?今日は視察ですか?」
お姉さんが可愛い声を出すと

「ちょっと嫌な事件があってな。刑事さんと昼食だ」
そう言って
社長は後ろにいる人を紹介した。

刑事さん。
初めて見るかも。
人生初の刑事さん。

「初めまして」
緊張しいな声が意外だった。

目線を下から上に移すと

あら
爽やか系の男子
きっと草食だろう。
マー君と対照的だなぁ。

イケメンじゃん。

背は高く
髪は長め
細いチタンのフレームの眼鏡をかけて、その奥の目が綺麗だけど……泳いでる。

刑事が目を泳がすか?
挙動不審なヤツだ。


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