ー美し桜と乱れし鬼ー
「ったく…。総司には警戒心がねぇのか?」




「そういう土方さんはありすぎるんです。もしも、奏華さんが風邪を引いたら責任持ってくださいよ〜」




そんな二人のやり取りを間に挟まれて聞いている。



仲が良いのか、悪いのか…。



「っくしゅん…!」



二人の会話を裂くようなくしゃみをしてしまった。



「あ〜あ。ほら、土方さんのせいですからね」



「ちっ…」



舌打ちされた…。



「あの…、すみません」



頭を下げて謝った。




だけど、土方さんは無視。



「かわいそうに。大丈夫ですからね、奏華さん」




沖田さんが変わりに慰めてくれた。
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