ー美し桜と乱れし鬼ー
屯所の中は、広くて平成とはまったく違う。



やっぱり、タイムスリップしちゃったのかなぁ…。




「はぁ〜…。っぶほ…っ!」




急に前を歩いた土方さんがとまり、ぶつかってしまった。




「前を見て歩けねぇのか?」



アンタが急にとまるからでしょうが!!



なんて、鬼には言えない…。



「す、すみません」



そんな事を言っても反応をしてくれない土方さんは、一つの襖を開けた。




「ちょっと、待ってろ」



土方さんはそういうと、奥の方へ行ってしまった。




ここは、土方さんの部屋なのかな?



「ん…?何これ」
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