ー美し桜と乱れし鬼ー
そこには、浅葱色の羽織を着た…



「新撰組っ⁉」




「原田さん、斎藤さん…」




巡察に行ってた二人の姿があった。


私の腕を掴んでいる男は驚きの顔をしていた。




「そいつを置いていけ」





斎藤さんの冷たく重い声が雰囲気を凍らせた。




「………ちっ」




男の人は小さく舌打ちすると、他の部下を連れて去って行った。



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