ー美し桜と乱れし鬼ー

看病と酔い

どれくらい寝てたんだろう…。




自分でも分からないくらい寝ていた気がする。




重い瞼を開けると、土方さんがうたた寝をしていた。





手には手ぬぐいが握られていて、看病してくれたのは土方さんと分かった。




自分が眠くなっちゃうくらいに看病してくれたのかな…。




とりあえず、お礼を言わなきゃ。



「ひ、土方さん…?」




「………ん?…って⁉」




いつの間にか起きていた私を見て目を見開いていた。




「奏華…?…お前、大丈夫か?」





「はい、おかげさまで」
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