君色【完】









「長くなるかもしれないけど...」

「...いいよ」





拓人は、いつになく真剣に見えた。
それがどこか、かっこいいと思ってしまった。





拓人と颯太の出会いは、あのことがあった日。

あたしが友達の代わりに保健委員をやっていて、保健室で颯太と出会ってしまった日のこと。


その日の帰り道、拓人があたしを送っていった後のことだったらしい。



< 197 / 277 >

この作品をシェア

pagetop