こっち向いて、早瀬先生。

ガラッ



「綾花、きてたのか」



先生は意外そうな表情で
生徒会室へ入ってきた。



「だって会いたくなっちゃったんだもん」


綾花はすねた子供のように
頬を膨らませた。

それを見た先生は

「かわいいなもう~っ」


と、綾花の頭を撫でる。




チクチクと痛む胸。


いつもの話だけど
二人がいい雰囲気になると
自然とここにいては
いけない気がしてくる。







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