こっち向いて、早瀬先生。
わたしに声をかけてきたのは
このクラスの女子のリーダー的存在の
久遠 サリア。


帰国子女でハーフの彼女は
成績もよく、スポーツ万能。


顔立ちもきれいで、
スタイルも抜群。


男子からの根強い人気を誇る。



その彼女にとって
容姿も勉学もスポーツも劣っているわたしのほうが

男子から人気があることが
かなりかんに障るらしい。



毎日、何かと嫌がらせを
してくるのだ。






3年に進級する際に
クラス替えをしたため、
綾花は別のクラス。








わたしはまた、
教室でひとりだった。


まぁ久遠さんはそんな惨めなわたしを
満足そうにあざ笑って毎日楽しそうにしているわけだが。





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