魔王様の花嫁
「なっ、何!? 何がおきたの!!……って、あなたっ!!」
「よぉ~…おはようさんとこんばんは~桜。
」
「何がおはよう、こんばんはよ!今何時だと思ってるのよ!! 」
「悪魔に時間なんて関係ねーし。」
「っ…!」
しれっとした顔で言うサタンに対し桜は苦虫を噛み潰したような顔で言葉に詰まる。
「ほら、さっさと起きろ、のろま。」
「誰がのろまですって~!」
「あ~、もうめんどくせぇ。このままでいいや…行くぞ。」
桜の言葉には聞く耳持たず、言いたいことだけ答えると、サタンは桜に近づき手を伸ばした。
「ちょっ、何するの!? 離して!!」
「黙ってろ、舌噛むぞ。……いろんな意味で。」
「はぁっ!?」