魔王様の花嫁
















「…っ!」




















その時私は悟った。こいつは悪魔だと。それもさっきまで相手をしていた悪魔とは桁違いの悪魔だということも――――。



















「…。」




















私は一度抵抗をやめた。




















「ほう。抵抗をやめたか。利口な判断だ。」






















耳元で低く囁かれ背筋がゾワッとするのを感じた。


















「っ…それで、あなたも私を食べるのが目的でしょ。」




















悔しいけどこの悪魔には私の力が通じないというのが分かった。なら抵抗したところで同じだ。





















言霊が通じない――――。












































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