溺愛トレード
「そうだよ、よろしく」
あぁああ、でもそうだよね。私がやらなきゃ誰がやる。
私は売られてここに来てるんだもん。支店長と秘書課のお姉様たちとアン・カイエの社員の皆様のボーナスアップのためにも頑張らないといけない。
瀧澤さんと一緒だと、ティータイムが当たり前に習慣ついてしまっている。カップに注がれた紅茶の湯気をぼんやらと眺めながら、イケメン御曹司様とお茶を共にする静かで優雅で贅沢な時間。
今日の紅茶は、薄いピンク色をした花の香りがする紅茶だ。
それを飲みながら、私はあることを閃いた。
「そういえば、瀧澤さん。実乃璃からもらった手紙に返事書きません? 私、届けますよ!」